コラム:男の子の室内遊びのこと

ぐずついたお天気が続いています。こんな時は必然的に室内での遊びばかりつづきますよね。 どうしてますか?男の子達・・・・・
保育士は女性が圧倒的に多いから、女の子が喜びそうな遊びはよくわかる。ある程度、かわいい環境を整えてあげれば、女の子は室内でもかなり遊べる。でも、男の子は?
ブロックで静かになにか作っているなあと思うと、ものすごい剣やら武器やらが出来上がって、走り回って戦いごっこ、ベイブレードがはやっていた頃は出来上がったベイブレードをガツンガツンとぶつけあい、割れてしまわないかと冷や冷やしたっけ・・・・・
新聞紙や広告紙をいっぱい出して、少しはダイナミックにと思っても、結局できた刀を腰に差し走り回り戦いまくる男の子達に、ついつい、口うるさくなってしまう・・・・・
お部屋の中なんだから、他の子もいるんだから、もうちょっと静かにできないのか・・・・・
できないんですよね、これが。男の子二人育ててみて、実感しました。テーブルの上にこそ登らせないようにはしているけれど、とにかく奴等は常に戦う気配をねらっている。本気ではないにしろ、ちょこちょこパンチ・キックを繰り出して、相手の出方を探る。一緒に遊ぶ気があるのかどうか、機嫌はどうか、「ねえねえ、とにかくかまってくれよう」という意思表示を「あそぼ」なんてかわいらしいやり方ではなく、全身を使って全力でやる。そして、やられた方も「うん、あそぼ」なんて決していったりしないで、「おう、やるのか?相手になってやるぜい」とばかり全力で応じていき、男の子の遊びは始まっていくわけです。
もう、しょうがないんです。なんだか悟った気になって、男の子の戦いごっこにちょっぴり寛大になったわたし。
それで「変身ベルト」や「ライダースーツ」を作っちゃいました。どうしても、戦わずにはいられない男の子達へのささやかなプレゼントのつもりです。