コラム:子供用指人形を作ったわけ

人形劇やペープサートというと、保育者などの大人が子供に見せるものというイメージがありますが、子供たちにやらせてあげたこと、ありますか?
以前、年長組を担任していた時、親子遠足で某シーパラダイスへいきました。みんなで、水族館や、イルカのショーを見たのです。
その後、クラスで「シーパラダイスごっこ」をやることにしました。準備をして、小さいクラスをお客さんに呼んで、本格的にやることにしたのです。
子供たちと相談する中で、ぜひ、イルカのショーをやりたいということになりました。
「イルカはどうする?誰かが、イルカの役になる?」
「紙に描いてさ、棒をつけて、ジャーンプ!とかやろうよ。」
それって、ペープサート?いつか、保育者がやったのを、覚えていたのですね。全員一致で、ペープサートのイルカショーをやることが決まりました。イルカ役の4人が、いそいそとテーブルの陰に隠れ、頭が見えないように細心の注意を払っているのが可愛いらしい。
トレーナーのお姉さん役の子の掛け声に合わせて、順番にジャンプしたり、ボールをつついたり、とっても上手で、とっても真剣でした。
子供たちは、保育者がやっていることを本当によく見ているし、覚えているし、そして、密かにあこがれています。だから、あこがれを形にする手伝いをちょっとしてあげると、思いもかけない力を発揮するんですね。
人形劇やペープサートは、顔が見えないので、発表会などには不向きかもしれませんが、遊びの延長で機会を作ってあげると、案外盛り上がるかも。そんなわけで、子供用指人形「三匹のこぶた」も作ってみました。
どれがお兄さんぶたか弟ぶたか、私は決めていませんが、使う子供たちがなんとなく決めてくれるでしょう。
手作りなので、少しずつ表情が違うかな?大きくは、バンダナの色で判別できます。
実は、ベストの裏地もバンダナと揃えてあるのです。かくれたおしゃれです。